Leedian『One』(Beer On The Rug)

愛媛出身の多作なプロデューサーによる、ぶっきらぼうなのか潔癖なのか分からないジャケットの作品。7曲約20分の不定形なエレクトロニカアンビエント。リズムやメロディーの要素は比較的薄く、シンセの自在な音色の変化で聴かせるスタイル。伸びたり縮んだり膨れたり萎れたり、常に変化し続けるシンセは奇妙な生命体のようでもある。楽曲はかっちりとした形を感じさせず、どちらかと言えばライブパフォーマンスのような印象。物理的な振動をイメージさせる少しざらついた音色は好みが分かれるかもしれない。