Down Hazard『Afterparty』(self-released)

 アメリカのアーティストの最初の作品。蒸気に包まれたぼやけた音像が特徴のラウンジ~アンビエント。音の輪郭が掴めなくなるほどにリバーブのかけられたサウンドはまるで布団に包まっているかのよう。楽曲はブラスやストリングスも出てくる柔らかなラウンジ調で、快適さよりは穏やかさが勝る。完全に逃避を目的としたサウンドだが、しかし居心地がいいのは確かである。最終曲では初めてはっきりとしたドラムが現れ、爽やかで雄大な曲調も相まって霧が晴れたような心地に。