Rodrigo Carazo『Oír e ir』(INDEPENDIENT)

 アルゼンチンのコルドバを拠点に活動するSSWの2nd。清涼感のあるサウンドと滑らかに、かつ自在に展開する楽曲が特徴のフォルクローレ…というかトラディショナルなフォーク。ブラジル音楽に通じるような豊かなリズム感と、独特な美しさのあるコード感覚・歌心が今作にもある。自分が南米の音楽シーンに興味を持ったのはAntonio Loureiroの存在が大きいが、彼の作品に通じるような清涼感・豊かな音楽性を持ちつつも、こちらはより「歌」を中心にまとめられている。なんとかして#2「SABIA SUENA」を聴いてほしい…!