Standing On The Corner『RED BURNS』(self-released)

 ブルックリンを拠点に活動するジャズ~ヒップホップグループの2nd。約1時間で36曲もの短い曲が流れていくコラージュ的な作品。AメロBメロサビ~といったポップスの形式に囚われない自由で気ままなイメージのアルバムで、雰囲気のある印象的なフレーズが思いつきの鼻歌のように流れていく(このスタイルはSolange『When I Get Home』にも引き継がれていく)。ふわふわして掴みどころがないが、ビンテージな音色のギターとエレピが中心の、そのヨレヨレのグルーヴから立ちのぼる弛緩した空気には抗いがたい魅力がある。