アメリカのラッパー/プロデューサーによる8th。ジャケットに書かれた「I hate being Bi-Polar, it’s awesome(躁鬱でいるのは辛く、最高だ)」という文言が示すように分裂的な側面の現れた作品。アルバムは殺伐とした前半とソウルフルで祝祭的な後半(#4~)とに分かれるが、全体としては今までになく内省的な仕上がりとなっている。全7曲で25分を切るコンパクトな作品で、まとまりもよいためついリピートしてしまう(なにより過去作と比べてサウンド的にマッチョな部分が少ない)。最終曲「Violent Crimes」はミニマルでメロウな名曲。