Seabat『Synthus』(Beer On The Rug)

NYC/LAの“スペース”ミュージックデュオの作品。70年代のプログレを彷彿とさせる10~20分の大曲を中心に据えた3曲構成。約3分の#1はアルバム全体への景気づけ。大曲のうちより馴染みやすいのは定まったリフやリズムが先導してくれる#2のほうだ。ベースのリフから始まりじっくりと時間をかけて見事なビルドアップを見せる…がそれも中盤までで、以降はウワモノだけが残り宇宙へ飛翔してゆく。そのままの流れで#3では二人の大きな参照点であろう、Tangerine Dream的なスピリチュアルな音世界が展開される。