Beach House『Teen Dream』(Sub Pop)

 ヴェルヴェッツ直系のシンプルなソングライティングが光る1st、そこからSSW的に楽曲を複雑深化させた2ndを経てたどり着いた3rdは、雪の結晶のように純化・洗練された楽曲と、対照的にスケールを増したサウンドが互いを引き立てあう、最高のドリームポップとなった。今作のヒットを皮切りに彼らはより広い場所へと向かうが、「Zebra」「Norway」など、アンセミックな楽曲もこの時点で既に登場していたりする。