Devendra Banhart『Rejoicing in the Hands』(Young God)

アメリカのSSWの3rd。個性的なボーカルのサイケデリックでフリーキーなフォーク。本人の弾き語りをベースに、Young GodレーベルのボスMichael Giraと共にささやかなオーバーダビングを施したサウンドは、ミニマルで牧歌的ながら時おり奇妙さが顔を出す。本作の元となったレコーディング・セッション(57もの曲が録音されたという)からは『Niño Rojo』というアルバムも作られており、今作と同じ2004年にリリースされている。タイムレスな響きを持つフォークの巨大なコレクションとして、2作セットで楽しむと良い。