Joanna Newsom『The Milk-Eyed Mender』(Drag City)

アメリカのSSWのデビューアルバム。高音の、子どもが歌っているかのようなコケティッシュなボーカルと丸い音色のハープが耳を引く美しいフォーク。同時期に注目を浴びたDevendra Banhartなどと並べてフリー(ク)フォークの旗手と目されることもあるが、こちらにはより素直なポップスの影響があり、そこまでサイケデリックなところはない。#8「Cassiopeia」ではきらめくようなハープの音色が聴き手を夜の原っぱへと誘う。ギターの音に慣れた耳には新鮮に響くサウンドで、幻想的な空気がある。