Andrew Bird『The Mysterious Production Of Eggs』(Righteous Babe)

アメリカのSSWの通算6作目(バンドBowl of Fire解散後2作目)。彼の得意楽器であるバイオリンを筆頭に伝統的な楽器をふんだんに用いたフォーク/ポップス。楽曲は時にぐねぐねと曲がりくねるが、流れは自然であり、サウンドには優雅さすらある。映画音楽も手掛けるBirdは数多の楽器のサウンドを熟知したマスターであり、そのアレンジの才は本作でも遺憾なく発揮されている。様々な楽器(そこにはBirdの「プロの」口笛も含まれている)に見せ場を用意した本作は小さな展覧会のようでもあり、多くの人に新鮮に響くだろう。