Dam-Funk『Toeachizown』(Stones Throw)

アメリカのアーティストのデビュー作。ビンテージなサウンドが煌めく、巨大なマシンファンクのコレクション(元は5LPのシリーズもので、CD版は少し曲が省かれている)。様々なスタイルの楽曲に共通するのは宇宙的な響きのコードであり、本作を聴いているとこれこそがGeorge ClintonにPrince、Dr. DreからFrankie Knucklesまでを繋ぐ核心なのだと感じる。デビュー作ながら終着点・集大成のようなイメージがあるのはSteven JulienやJay Danielといった新世代が本作を超えるサウンドをいまだ提示できていないからか。