Mark Wundercastle『Cell』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 ニュージーランド出身(現在はメルボルン在住)のMark Wundercastleによる閉所「歓喜」症テクノ。00年代初頭の未来派のヴァイブに彩られた、博識で非常にヘヴィなトラック7曲が収録されている。テック・パラノイアはテクノのダークなバイアスを、遡及的で純粋なリアリティへの深くアップリフティングな旅へと反転させる。
 デトロイトテクノのセカンドウェーブに影響を受け、ニュージーランドのクラブシーンの痕跡と、ノスタルジックで暗いシンセメロディーの領域から這い出る"脱法ドラッグ"のバイブスに汚れている。インターネットカフェでのマラソンのような雰囲気がこのデジタル試験にはあり、深夜のYouTubeの終わりなきスクローリングに熱中している。
 時代遅れの産業的な輝きは、監視やNSA/ソーシャルネットワーク時代の恐怖、ゲーム・マラソンやサイバーカフェといった過去の感覚、そしてクラブへの関心に塗れている。
 『Cell』は積極的にあなたを持ち上げる耐久テストだ。見せかけではない。


暗がりで鈍く光る重量級のテクノ。ズシンと響くキックが分かりやすいが、一つ一つの音がヘビーな、非常にパワフルな作品だ。全編アグレッシブなビートで満ちており、その目的は真夜中のクラブを爆撃することだろう。この形容は少し人を選ぶかもしれないが、アーマード・コアのようなゲームのBGMとして使われそうな感じがある。というか一曲目の曲名「AC」ってもしやアーマード・コアのことなのでは……?なんて思ったりもしますが真相は闇の中。とてもかっこいい作品だと思います。