Betonkust & Palmbomen II『Center Parcs EP』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 オランダのプロデューサーBetonkustとPalmbomen IIによる夢見るエレクトロとクランチーなIDMの新しいコラボレーションは、オランダのCenter Parcs De Eemhofというホリデーパークにて、ある雨の週末にレコーディングされた。バンガローは彼らのものだけで、亜熱帯のスイミングパラダイスは完全に放棄されていた——この6曲のEPへの完璧なゾーンでありコンセプチュアルな背景である。
 『Center Parcs』のほとんどの瞬間は現実を探し求めてくだらない可塑性のサウンドをかき分けている。オープナーである「Leo Mirjam」は、この公園の実際のテレビコマーシャルから引用されたもので、EPの残りの色褪せた余暇は、幸福なアンビエントの「Aqua Mundo」や超感情的でスローモーな「24x33」のように、より物憂げできらびやかなものとなっている。


ホリデーパークという耳慣れない概念について、自分も馴染みがないので情報が正確かわからないのだが、宿泊施設とレジャー施設が合体したようなもので、休日に車で行って泊りがけで遊んでくるらしい。本作はオランダのとある閑散としたホリデーパークでの体験を元にしているようで、基本的にはメロディアスなIDM~ハウスなのだが、ほんのりバレアリックな感もありつつもどこか空虚な空気が漂っている。グレーを基調としたアートワークが印象的だが、その音楽からも、例えば曇りの日に出かける遠足みたいな、すこし寂しい感じがするのだ。2018年にオランダのDekmantelから本作を拡張したLPがリリースされている。