Khotin『Baikal Acid』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 エドモントンを拠点に活動するプロデューサーKhotinは、2014年にリリースしたカセット『Hello World』と同様な雲に頭を突っ込み、ディープで内省的な707ハウスの4トラック12インチを発表した。
 『Baikal Acid』は両面とも内省的だ。A面では冬の推移する領域「Recycle」のビートにフォーカスしたアンビエントなリワークをフィーチャーしている。B面では同様にメロディが前面に押し出され、EPのタイトルトラックと「Human Voice」はダンスに適した孤立主義と現実の深夜の雑多なムードの連続する現実をさらに強めている。


Baikal……ロシアの世界最深の湖か、それにあやかった(?)ロシアの清涼飲料水。…くらいしかヒットしません。『Hello World』での爽やかさはさておいて、ここではダンスさせる機能は備えつつも内省的な空気が追究されている。アシッドみはベースラインに現れる程度で、全体としてはディープハウス寄り。A2「Recycle (Drift Mix)」はA1をビートレスにしたアンビエントトラック。ハイライトはB1の「Human Voice」で、後半、自由に振る舞う高音のパートが出てくるとにおもむろに切なさがこみ上げてくる。