Four Tet『Pause』(Domino)

バンドFridgeのフロントマンでもあるKieran Hebdenのソロ名義の2nd。エレクトリックな音とアコースティックな音をヒップホップ由来のビートの上で混ぜ合わせたサウンドで、“フォークトロニカ”というジャンルの代表作とされる。おもちゃ箱をひっくり返したようなごちゃごちゃした音像からは奔放さと自由さを感じる。ノスタルジックな空気やジャケットのイメージからは“チャイルディッシュなBoards of Canada”のようなイメージも。本作で提示された不思議な聴き心地のサウンドは20年経った今でも全く古びていない。