ニューヨークのバンドのデビューアルバム。シンプルで勢いのあるギターロック。WireのミニマルなポストパンクとTelevisionの各楽器が有機的に絡み合うギターロックを組み合わせたようなスタイルで、『White Blood Cells』同様、当時の音楽シーンにガレージロックやポストパンクへの回帰という流れを作り出した。Pixiesなどとの仕事で高名なGil Nortonのプロデュースを断り、Gordon Raphaelと共に作られたサウンドは奇妙な独自性を持つ。ギターロックの気持ちよさのコアをここまで的確に捉えた作品もないだろう。