The White Stripes『White Blood Cells』(Sympathy for the record industry)

アメリカのデュオによる3rd。「ロックンロール」とされる音楽の、最大公約数的なサウンド・楽曲をストレートに捉えて形にした作品。革新性やユニークさはないのだが、そのシンプルで原始的な有り様がガレージロック・リバイバルという大きな流れを巻き起こしていくことになる。楽曲は4分を超えるものはなくどれもキャッチーで、過去作にあったルーツ音楽的な土臭さ(それはそれで魅力的なのだが)が薄れていることも本作の聴きやすさに繋がっている。似たムードが続くことが難点だが、そこも含めてロック感がある。