Justice『†』(Cross)』(Ed Banger)

フランスのデュオによるデビュー作。同郷のDaft Punkに通じる音楽性だが、本人たちが公言している通り、ヘビーメタルの影響がある。それは主にシンセの歪んだ音色とドラマティックな楽曲に表れている(彼らは本作における自身のスタイルを「オペラ・ディスコ」と呼んでいるようだ)。#2「Let There Be Light」がいい例だが、前半のノイジーで圧迫的な展開の後には美しくユーフォリックな瞬間が待っている。アルバム全編でこのような緩急の効いた構成が維持されており、派手なサウンドながら聴かせる作品となっている。