ドイツのDJ/プロデューサーの、「Raw Cuts」と題された12インチシングル群をまとめ、さらに新曲とJayson Brothers名義の曲を加えたコンピレーション。昔のソウルやファンクのサンプリングをベースにした骨太なディスコ~ハウス。MoodymannやTheo Parrishに通じる音の生々しさがあるが、楽曲はそれらほどにはアブストラクトではなく、明快なメロディーとグルーヴがあり、素直に楽しむことができる。サンプリングが楽しい前半は明るくファンキーで、ディープなコードが支配する後半はより陶酔的だ。