Sunset Rubdown『Dragonslayer』(Jagjaguwar)

Wolf ParadeやFrog Eyesなど多数のバンドで活発に活動していたSpencer Krugを中心とするバンドの4作目にして最終作。”竜殺し”なるタイトルが印象的な勇猛でドラマチックなロック。過剰に複雑で長大だった前作と比べてよりポップに洗練された楽曲が特徴だ。正直に言えば、Krugの独特な、ポストパンク直系の抑揚の少ないメロディーセンスが苦手だったのだが、そこも含め全体的にシェイプアップされている印象だ。溢れるイマジネーションとポップさが見事に拮抗した初めての作品はそのままバンドの最高傑作となった。