MCFERRDOG『Lawd Forgive Me』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 NYのボサノバ(Bossa Nova Civic Club)の常連でチャイナタウンの住人であるMax McFerrenが、彼独特のユーフォリアとハイブリッドテクノで1080pに帰ってきた『Lawd Forgive Me』。
 MCFERRDOGは、子供のような喜び、シンセサイザー、大きなベース、奇妙なハウスの記号を持つステディフロア/4テクノの彼のスタイルに影響を与え、大人の経験と非常に誠実な感情のピークに貴重な瞬間を求めて、ダンスミュージックにおける身近で懐かしいものを利用して、ピークと非常に美しいメロディ空間に分けられた1時間のリリースで超自信作を披露した。
 MCFERRDOGは、エレクトロニックミュージックの徹底したポストアイロニックモードで、啓示と美の瞬間を追求している。ディープハウス、クラブ、レトロテクノなど、ありそうでなかった、しばしばチープなモチーフを取り入れながら、McFerrenはソーシャルメディアプリズンの内側から、宗教の誤った回帰のような失望を探り、無謀な若さにさよならを告げ、逃避を詫びているのだ。
 オープニングトラックの「Bless This Mess」は、レイブの解体されたバイブスに遊び心のあるピアノのメロディとグライムから拝借した砕けた静的なFXを組み合わせて、至福に浸るための純粋な構築物だ。このアルバムには、ハイパーでアップダウンが激しいヴォーカルの断片や、奇妙にずれたテクスチャーが散りばめられている。「What Justifiable Confidence!」では、ビートとして貼り付けられた0.5秒のヴォーカルの繰り返しから始まり、ピークアウトしたシンセの波が始まる。
 『Lawd Forgive Me』はメロドラマと形容され、その強力な一連の物語は、ブラウザのタブのように素早く感情を動かし、迷子になり、最終的には参加と奇妙さの両方に平和を見出すのだ。


絶好調なMCFERRDOGの9ヶ月ぶり2nd。相変わらずはっちゃけた内容だが、前作よりもメロディーの要素がほんの少し後退し、よりクラブフレンドリーになっている。サンプリングの増加に合わせ、よりリズムにフォーカスした直感的な作風に変化している。メロディーを線に例えるとしたらサンプリングは(大小さまざまな)点で、基本的な構成要素が小さくなったためリズムもまた込み入ったものになっている。これが行き着くところはグリッチかジューク/フットワークだが、本作はどちらかと言えば後者に寄っていると言えるだろう(ほぼリズムだけで聴かせる#7「Chapped」が象徴的だ)。DJに使いやすくなったとはいえまだまだフリーキーな部分は健在で、収録曲をうまく使うことができれば現場は大盛り上がり間違いなしだろう。