The Shins『Chutes Too Narrow』(Sub Pop)

アメリカのバンドの二作目。アコギが気持ちよく掻き鳴らされるジャングリーなギターポップで、開放的なフィーリングがある。ソングライティングにはThe Zombiesや初期のTodd Rundgrenのようなノスタルジックかつドラマチックなところがあり、それは特に#5「Saint Simon」で顕著だ(アルバム中で唯一ストリングスが登場する)。本作からプロデュースやミックスに外部の本職(Phil EkとEmily Lazar)を起用しており、楽曲の完成度や録音の質が飛躍的に向上している。前作同様、インディーポップの原風景として機能している。