Stephen Malkmus『Face The Truth』(Matador)

Pavementのフロントマンのソロ3作目。挑戦的なタイトルが示すようにフレッシュで勢いのある快作。1曲目「Pencil Rot」の攻撃的なイントロからかましていく本作は、サウンドこそローファイだが、楽曲やプレイにへろへろとしたところが微塵もないのだ。穏やかな曲におけるレイドバックにもしっかりとした意志がある。唯一#10「Baby C'mon」のみ緩いグルーヴで破れかぶれに突っ込んでくるが、それもここまで聴いてくれたリスナーのためのファンサービスだ。Malkmusの創造性は本作で何度目かのピークを迎えている。