青葉市子『0』(Speedstar Records)

 日本のSSWによるメジャーデビュー作となる4th。クラシックギターによる弾き語りで、シンプルなスタイルゆえに表現力の高さやソングライティングの良さが引き立つ。凛とした透き通った声は部屋の空気も聴き手の精神もシャキッとさせるようだ。七尾旅人の3rdのように物語をゆっくりじっくり展開していく楽曲もあれば、フィールド・レコーディングを導入し、録音したその場の空気をまるごと伝えるような楽曲もある(後者ではGrouperのようなアーティストが連想される)。