Umfang『Riffs』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 UMFANGのヴァイナルデビュー作『Riffs』は、昨年1080pでリリースされたカセット『Ok』に続く、ソフトなバンガーとビートレスな運動が特徴だ。この5曲入りの12インチにて、ブルックリン在住のプロデューサーはあらゆるところでアンビエントにトリップし、パーカッションと同様にテクスチャーを調査している。
 MicrokorgをXoxboxでシーケンスする能力を発見したことで全てが変わり、これらのトラックは鮮やかな形を取り、以前のポリリズミックなテクノ・フットワークの思考から論理的に進歩し、風景のようなイメージに対してシンプルなメロディで4/4を回避している。
 UMFANGは、多作なDJであるEmma Olsonで、Discwomanの共同設立者であり、Bossa Nova Civic Clubで地元の新しい才能とヴァイナルへの愛情に焦点を当てた月例レジデンス、Technofeminismを計画している。


二作続けてこういう音楽性ならば、それはもうアーティストの個性なのだろう。少ないサウンドの持続的な変化で聴かせる、ミニマルである意味ハードコアなテクノ。近い例を挙げるならPlastikman「Helikopter」で、全体のトラック数を絞ることで聴き手の耳を特定のサウンドの細かな運動にフォーカスさせるスタイル。音楽以外で例えるなら、それは例えばピントの絞られた定点カメラを覗くような体験だろう。