アメリカのバンドの、2nd『Yellow House』に続くEP。過去曲の再録音バージョンと、他アーティストによるカバーなどが収録されている。フルアルバムを差し置き本作を選出した理由は、そのサウンドのスケールの大きさだ。「Alligator (Choir version)」「Little Brother (Electric version)」のクライマックスにおけるサウンドはまさに“爆発”と呼ぶにふさわしい。その衝撃の裏には一曲の中で静寂から轟音までを滑らかに繋いで見せる構成の妙もあるだろう。バンドはこの2曲だけで00年代、いやロック史に名を遺すことになるだろう。