Physical Therapy『Kirk The Flirt & Peter Pressure』(1080p)

(プレスリリース翻訳)


 ベルリンを拠点とするPhysical Therapyは、Kirk the FlirtとPeter Pressureという2人のクールな客として、1080pでのデビューのためにニュージャージーに豪華に帰ってきた。ニュージャージー州イングウッドにあるClub One WestでDJをしているのを見たのがきっかけでこの2人に出会い、何度もしつこくメールを送っていたら、デモ音源を送ってくれることになった(という話。)
 NJガレージをこよなく愛するこの2人は、ニュージャージー・ハウスの黄金期には遅すぎて生まれた単なるDJパートナーではなく、長年の親友なのだ。このコレクションは、ジャージー・ハウスとアシッド・ディスコ・エディットの8曲で、彼らの長年にわたる関係の温かみと奇妙さが反映されている。
 未発表作品のバックログから、エモーショナルなスウィンギングガレージ、奇妙なハウス、独特のディスコサウンドを検証する。ウルトラアップハウスの 『Teddy Bear』、スモーキーな 『Never Ever Give Up』、ニヤリとする 『Poodle』や 『The Eye』などのエディットには、往年のNJクラブへの憧れと今後への衝動が込められている。


Allergy Seasonを主宰する活動的なPhysical Therapy……のおそらくは未発表曲集で、なぜこういう名義を、こういうストーリーを用意したのかは不明だが、なんにせよ楽し気でわかりやすいダンスミュージックだ。包み込まれるようなアンビエンスも、キメの細かいテクスチャーもない(=ベッドルームをターゲットにしていない)が、やや遅めのBPMと大ぶりなサウンドが老若男女を問わず踊りに誘う。ニュージャージーがダンスミュージック的に重要な地域なのかということもわからないのだが、もしこのような音楽が流行っていたのだとしたら、非常に大らかな気風の地域だったのだろうと思う。