2014

Magic Fades + Soul Ipsum『Zirconia Reign』(1080p)

(プレスリリース翻訳) ポートランドの重要なエレクトロニック再解釈家2人による、超深夜の街明りのコラボ作品。この60分18曲は全てライブで、マリファナとコーヒー、そして大量のピンクグレープフルーツのラクロワ(アメリカの炭酸水ブランド)を燃料とし…

Karmelloz『Source Localization』(1080p)

(プレスリリース翻訳) オレゴン州ユージーンのプロデューサーKarmellozは、1080pからのデビュー作『Source Localization』で、コンピューターで生成されたエレクトロニカのまた別の不定形の世界へと足を踏み入れた。インストゥルメンタルヒップホップ、ア…

Infiniti『M30』(1080p)

(プレスリリース翻訳) インフィニティは、日本の自動車メーカー日産の高級車ブランドである。インフィニティは1989年11月8日に北米で正式に販売を開始した。 インフィニティブランドは1989年に米国で導入された。インフィニティはLuke Wyatt。マーケティン…

Kitkkola『Sarah's Rocks』(1080p)

(プレスリリース翻訳) 「星の光、飛行機の光、街の光、ヘッドライト、スポットライト。空を舞うゲットーバード。行き止まりの通りの廃ビルの扉にラクガキされた"KITKKOLA"。空っぽの倉庫と虚無の反響。空っぽの倉庫と、新車の純正スピーカーの反響。トラン…

AT/NU『Psi Grove』(1080p)

(プレスリリース翻訳) Igor IvanovとSami BlancoによるAT/NUプロジェクトは、超越に焦点を当てたアンビエンスと、トランスに影響を受けた探求的でハイブリッドなテクノから成っている。彼らのサイバー回帰的なデビュー作『Psi Grove』のその両面は、同じ3D…

豊平区民TOYOHIRAKUMIN『MUSIC IN THE AIR』(Dream Catalogue)

札幌は豊平区を拠点として活動するアーティスト(名前まんま)の2014年作。当時bandcampでリリースしていた小規模な作品群を改めて一枚のアルバムとしてまとめ直した作品。輪郭のにじんだサウンドの、真夜中のラウンジミュージック。主にキーボード・サック…

猫 シ Corp.『Palm Mall』(self-released)

オランダ出身らしい謎な名前のアーティストの2014年作。Mallsoftという、現実のショッピングモールで流れる音楽・雰囲気にフォーカスしたヴェイパーウェイブのサブジャンルの代表的な作品。ラウンジ~ニューエイジ調のインストに利用者の話し声や雑踏、店内…

森は生きている『グッド・ナイト』(P-Vine)

日本のバンドによる2nd。はっぴいえんどやThe Bandから影響を受けたアーシーなロックをソフトなサウンドで展開した傑作1stに続く作品は、より複雑な楽曲をより骨太なサウンドで奏でる非常に濃い作品となった。あえてラフさを残したサウンドはハード・ロック…

Various『PC Music x DISown Radio』(PC Music)

ロンドンを拠点とするレーベルがDISown Radioのために制作したミックス作品で、ニューヨークのRed Bullスタジオで披露された。レーベルのアーティスト6組(A. G. Cook 、GFOTY、Danny L Harle、Lil Data、Nu New Edition、Kane West)が10分ずつ担当した計60…

Various『Meili Xueshan I&II』(Hi-Hi-Whoopee)

インターネットを介して良質な音楽を探求・紹介していた日本のブログ「Hi-Hi-Whoopee」がキュレートしたコンピレーション。エクスペリメンタル界隈の有名無名のアーティストが大量に参加しており、これ一作でシーンの概観をある程度掴むことができる。ブログ…

Real Estate『Atlas』(Domino)

アメリカはニュージャージー出身のバンドの3rd。初期のFeltやThe Clienteleのようなギターのアルペジオを中心としたアンサンブルにナイーブな歌声が乗るギター・ポップ。今作からドラムとキーボードのメンバーが加入し5人体制に。演奏は過去最高の洗練を見せ…

Ragchewshack『ALONE / TOGETHER』(self-released)

京都出身のバンドによる1st。90年代のオルタナティブ・ロックのマナーにのっとった爽やかなギター・ロック。特定の世代の音楽ファンには問答無用で刺さるであろうギターサウンドも良いが、素直なトーンで朗々と歌い上げるボーカルがすばらしい。今作に清涼感…

Parquet Courts『Sunbathing Animal』(What's Your Rupture?)

「日光浴する動物」というタイトルが秀逸な、ニューヨーク出身のバンドの3rd。全体的にテンポが少し下がり、気だるげな空気になっている。演奏にもボーカルにもどこか投げやりな感じがあるのだがグルーヴだけは維持されており、その弛緩と緊張の狭間を往くよ…

Mark Barrott『Sketches From An Island』(International Feel)

ウルグアイで発足し後にイビザへとその拠点を移したレーベル「International Feel」の主催者による1st。トロピカルなフィーリングのダウンテンポ~バレアリック。ころころとしたドラムにフルートやギターによる軽やかな調べ、極めつけに野鳥の囀りと、気分は…

Mac DeMarco『Salad Days』(Captured Tracks)

カナダ出身のSSWによる2nd。Jerry Paperに通じるへろへろ感を持ったギター・ロック。一応ロックバンド的な編成・サウンドのためベッドルームよりは開放的な空気があるのだが、どちらにせよとてものんびりとした風情である。楽曲はシンプルでほとんどの曲が3…

Lamp『ゆめ』(P.S.C.)

日本のバンドによる7th。ボサノヴァの洒脱なコード感・リズム感をうまく落とし込んだ、華麗で複雑なポップス。メロディーははっきりしているし、テンポもミディアム、実験的な音遣いもないまさに「ポップス」なのだが、滑らかにさりげなく変化し続ける楽曲は…

Kassem Mosse『Workshop 19』(Workshop)

ドイツ出身のプロデューサーによるデビュー作。適度にムーディで、適度にグルーヴィ。全体としてはあまり捉えどころのない、アブストラクトなテクノ。どの文脈にも依存しない、不思議な作品……なんて思っているけどRA誌では絶賛されており、自分が良さを分か…

HTRK『Psychic 9-5 Club』(Ghostly International)

メルボルン出身のバンドが、ベーシストの自殺によりデュオ体制となってから初めてのアルバム(3rd)。蜃気楼のように掴みどころのないダウナーなR&B。Junior BoysやHot Chipの滑らかなエレクトロニクスをベースにグッと音数を減らし、優しくダブ処理をかけた…

Gobby『Wakng Thrst For Seeping Banhee』(UNO)

ニューヨークのプロデューサーによる2枚目のフルレングス。ジャンクといえばこれこそジャンクというか…あまり楽曲としてまとめる気がなさそうな、散漫で、あまりに気ままなエレクトロニック・ミュージック。メインの要素はミュージック・コンクレートとエレ…

Giant Claw『DARK WEB』(Orange Milk)

実験的なレコードレーベル「Orange Milk Records」の主催者の一人であるKeith Rankinによる2014年作。R&Bや、ジュークやトラップなどのビート・ミュージック、果てはクラシックなど様々なジャンルのサウンドを一つのキャンパスにぶちまけた作品で、非常に錯…

Gem Jones『Admiral Frenchkiss』(Goaty Tapes)

アメリカはアイオワ出身らしいバンドの2014年作。ローファイでフリーキーなサイケデリック・ポップ。ボーカルや一部の楽器のプレイには過剰なエフェクトがかけられダブ・レゲエの影響も感じられる(「God in U」は曲からしてレゲエである)。ザラついた音色…

Down Hazard『Afterparty』(self-released)

アメリカのアーティストの最初の作品。蒸気に包まれたぼやけた音像が特徴のラウンジ~アンビエント。音の輪郭が掴めなくなるほどにリバーブのかけられたサウンドはまるで布団に包まっているかのよう。楽曲はブラスやストリングスも出てくる柔らかなラウンジ…

D'Angelo And The Vanguard『Black Messiah』(RCA)

アメリカのSSWによる15年ぶりの新作。音が潰れるのも厭わないような圧のある迫力のサウンドで、初期Funkadelicのような泥臭いファンク~R&Bを展開する。前作『Voodoo』の蕩けるような甘さ・すき間が聴き手をロックする呪術的グルーヴはここにはないが、曲も…

Aphex Twin『Syro』(Warp)

イギリスのミュージシャンによる13年ぶりの新作。革新的な表現はないが、盛りすぎでない、洗練されたアレンジで楽曲をきちんと聴かせる作品になっており、ソングライティングの充実度で言えばキャリアベストと言えるアルバムとなっている。アナログ機材にこ…

Angel 1『"Allegra Bin 1"』(1080p)

ロサンゼルスを拠点とするプロデューサーの2014年作。実験的な感性でIDMとアンビエントの境界を行き来するエレクトロニック・ミュージック。音数は少ないが楽曲は複雑。展開は非常に練られており、盛り上がりも用意されているので繰り返し視聴することで本作…